小野川温泉(米沢市)概要: 小野川温泉の開湯の由来には次ぎのような伝説が残っています。「承和3年(836)に小野小町が父親を尋ねる為京都から旅を重ねこの地に辿り着きました。小町は疲労が重なり大病を患いましたが偶然見つけた温泉に三週間ほど浸かり養生したところ、病気も完治し、偶然釣りにきた父親とも再会する事が出来ました。」 小野川温泉の名称も小町からきているもので、温泉地には「小町休み石」や「薬師如来尊堂」など小町に縁があるものが点在しています。戦国時代には米沢城の城主伊達輝宗、天正17年(1589)には輝宗の跡を継いだ伊達政宗も湯治に訪れ、江戸時代に入り米沢藩領になると藩主となった上杉景勝や上杉鷹山、上杉家執政の直江兼続などが訪れ米沢市の奥座敷として米沢十湯の一つに数えられています。小野川温泉は小野小町が開湯したということで美人の湯として有名ですが、ラジウムの含有量が豊富な為、婦人病、リウマチ、神経痛、火傷、打ち身などに効用があると言われています。小野川温泉の共同温泉は「尼湯」、「滝の湯」の2箇所で低料金で利用でき、温泉街から少し離れた場所には無料の露天風呂(小町の湯)があります。
小野川温泉の泉質: 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 ・泉温83℃
小野川温泉の効能: 一般適応症・慢性皮膚病・慢性婦人病・きりきず・糖尿病・やけど・虚弱児童
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