【 概 要 】−榛名神社の創建は用明天皇元年(586年)に勧請されたのが始まりと伝えられています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載され上野国内の式内社12社の内、六之宮に位置付けられました。歴代領主から崇敬庇護され社運も隆盛しましたが戦国時代荒廃します。江戸時代に入ると天海僧正により再興され慶長19年(1614)には上野寛永寺の管理下に入り学頭には光明寺、別当には満行院が祭祀を司りました。幕府の庇護により信仰が広がり山内の社家は3000坊を超え広範囲に「榛名講」と呼ばれる民間信仰組織が立ち上がり多くの参拝者が訪れました。明治時代初頭に発令された神仏分離令と修験道廃止令、その後に吹き荒れる廃仏毀釈運動により仏式が廃され社号を榛名神社に改め県社に列しました。現在も神仏混合時代の名残である随神門(旧仁王門)や三重塔をはじめ数多くの歴史ある社殿が残され多くが国指定重要文化財に指定されています。又、社宝や古文書、古くから伝わる神事なども現在まで伝わり貴重な文化財として保護の対象になっています。太平洋戦争で活躍した戦艦「榛名」は鎮座地である榛名山から命名されたもので、艦内神社には榛名神社の分霊が勧請され当社の神官が祈祷する為に乗船しています。近年は関東屈指のパワースポットとして数多くの参拝者が訪れています。主祭神:火産霊神(火の神)・埴山姫神(土の神)。
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