岩沼市(歴史)概要: 岩沼市の歴史は古く神亀元年(724)に築城されたという多賀城以前に「武隈の国府」と呼ばれる国府があったとされます。
「武隈」という地名は阿武隈川から由来したという説が有力で、隣接する亘理町には阿武隈川の水神を祀る安福河伯神社や逢隈などの地名も残っています。
又、岩沼市周辺は交通の要所とされ、古くは国府(多賀城)へ続く東山道が通り、近世には奥州街道と陸前浜街道の分岐点として、経済的、軍事的に重要視されてきた土地柄でとされてきました。
平安時代には源重之が武隈館を築いたと伝えられ、中世に入ると伊達領に組み込まれ重臣である泉田安芸が8千石という高禄で統治し、近世の初期は伊達家一族の田村宗良が3万石で仙台藩から独立した岩沼藩を立藩しています。
現在のJR岩沼駅周辺が本丸跡で周囲を武家町で囲み、奥州街道沿いに商人町とする町割りで、城跡や武家町は宅地化されほとんど雰囲気は残っていません。
その反面、旧奥州街道沿いには旧本陣で検断役を務めた八島家住宅を始め、多くの町屋が残り当時の町並みを感じさせてくれます。
又、岩沼市周辺は馬の集散地として知られ年間100日間(近世は50日間)竹駒神社境内で馬市を開いていました。竹駒神社は小野篁卿が承和9年(842)に創建した古社で、日本三稲荷と称されるほどの由緒を持ち年間を通し多くの参拝者が訪れました。
岩沼市は城下町や奥州街道の宿場町、竹駒神社の門前町と様々な要素が組み合わさった町と言えます。
岩沼市の郊外の旧東山道沿いには金蛇水神社、鷹硯寺、東安寺などの古社が集中し歴史を感じさせてくれます。
岩沼市・歴史・観光・見所の動画の再生リスト
|